初心者必見!よい投信の7つの見分け方とおすすめファンド

初心者必見!よい投信の7つの見分け方とおすすめファンド

毎月の収支に余裕ができ貯蓄に回すことができるお金が増えてくると、何かしら資産運用を始めたいと考える人は多い。銀行預金の利率は、マイナス金利政策の影響もあり過去最低。そして、増税や物価上昇などインフレリスクも潜んでおり、預金だけで資産を固めてしまうのは、投資に関する知識がある人からすると非常にもったいないことである。

資産運用には、資産の一部を外貨や株にするなどの方法があるが、初心者でも比較的簡単に始めることができるのが投資信託だ

ここでは、投資信託を選ぶためのチェックポイントや、おすすめのファンド、注意すべき金融業界の裏事情などを解説していく。運用初心者でもわかりやすい言葉で説明していくので、資産運用の第一歩として活用いただきたい。

 

投資信託とは

投資信託とは

投資信託とは、投資家から集めた資金を運用のプロであるファンドマネージャーが運用する金融商品のことを言う。

相場に応じて、適切な投資対象に組み替えてもらうことができるため、投資初心者にも比較的ハードルが低い金融商品である。

ファンドごとに投資対象が決まっており、値動きの傾向も異なってくる。日々変動する投信の価格のことを基準価額と呼ぶが、金融機関では基準価額の動きが緩やかな安定型ファンドから、動きが大きい積極型ファンドまで様々なラインナップが揃っている。

最近は、インターネット上で投信口座を開設し、買い付けをすることも主流になっており、平日金融機関に出向くことのできない若者も手軽に投信運用を始められるようになっている。

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投信を購入するときの7つのチェックポイント

投信を購入するときの7つのチェックポイント

ここでは、投信購入時のチェックポイントを解説する。初心者の方は特に熟読いただきたい。

 

運用実績に影響大!2つの手数料をチェック

投信のファンドを選ぶときには、購入時手数料と信託報酬という2つの手数料に注意していただきたい。

購入時手数料は、ファンドを購入するときに発生する一度限りの手数料のことだ。投信の中には、3.24(税込)も購入時手数料がかかるものもある。100万円分の投信を購入するときに3万円以上の手数料がかかっている計算になる。この手数料によって運用はマイナスからのスタートとなる。

最近は「ノーロード」と呼ばれる購入時手数料がゼロ円のファンドも多く登場している。もちろんファンドの中身をチェックすることも大切だが、できるだけ購入時手数料は抑えておきたい。

また、ファンドを保有している期間中ずっと発生する信託報酬という手数料もある。これは、ファンドを運用してもらう手数料のことである。

購入時手数料のように、自身の資産から引かれるのではなく、そのファンドの純資産の中から◯◯%といった形で引かれるので目に見えにくい部分でもある。年0.5%〜2.0%の信託報酬が発生するのが一般的だ。投信の基準価額がなかなか上がらないと思っていたら高額な信託報酬が発生するファンドだったといたことも初心者にはありがちだ。

 

実は「儲け」ではない?分配金の魅力にだまされない

投資信託には、出資者が分配金を受け取ることができる分配型と、分配金が資産に組み入れられて複利効果を活かすことができる再投資型がある。

 分配型は、投信を保有しているだけで毎月もしくは毎年、分配金を受け取ることができ、一時は人気が集中していた。しかし、実際にはその分配金は、利益が出ていなくても支払われておりファンドの資産を切り崩してまで出される例も多かったため2016年頃から分配金引き下げが相次いだ経緯がある。

現在は、実力以上に分配金を出すファンドは減ったとは言え、「元本払戻金」という儲けではない分配金が出ているケースも少なくはない。

将来の資産形成を目的として運用を始めるのであれば、再投資型一択と言っても良いだろう。

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NISA口座で節税メリットを受けることが大事

投信を購入するときにはNISA口座を使うのが鉄則だ。通常投信で出た利益は、利益確定をすると利益分に対し20.315%の税金が発生する。

しかし、NISA口座で投信を買い付けすると、その税金が非課税になるのだ。NISA枠は年間120万円。非課税枠を上手く活用して、毎月10万円ずつ時間分散をしながら積立投資をしているという人もいる。

 

「長期」+「積立」が成功の鍵

投信で運用をする場合には、短期で利益を出すことは考えないことをおすすめする。リスクを抑えながら資産を育てるのに効果的なのが、長期間時間分散をしながら、一定額を積み立てていく方法だ。

まず、投信は日々値動きをするため、一度にまとまった額を購入するのはリスクが大きい。そのタイミングが買い時とは限らないからだ。

例えば3万円など定額で毎月コンスタントに買い付けていく方法を取ると、基準価額が高いときには少量の口数を買い、安いときには多く買い付けるという自動調整機能が働く。「ドル・コスト平均法」という手法だ。

特に、20代、30代の若い世代は、資産形成をするための時間がたっぷりある。投資を始めるのが初めてであればなおさら、時間を見方にしてリスクを抑えた運用をしてみることをおすすめする。

 

投資対象の分類とリスクレベル

投資信託の投資対象には様々なものがある。ファンドによって単一の資産に投資をしているもの、バランス型のようにミックスされているものがある。主な投資対象は、国債、社債、株式、REIT(不動産)である。それぞれ、日本国内のもの・海外(先進国、新興国など)のものがあり、海外のものであれば為替リスクも加わる。

一般的に、債券は値動きがそれほど大きくなくリスクレベルが低く、株式や不動産は値動きが大きい傾向にある。そして、国内ものよりも海外ものの方が為替の変動も加味されるため値動きが大きい傾向がある。

 

純資産額をチェック

投信を選ぶ際には、純資産額というそのファンドがどれくらいの規模であるかを表す数字をチェックすることが大切だ。

純資産額が低下しているということは、解約の増加や運用実績の悪化を意味する。くれぐれも極端に純資産が減っているものは選ばないようにしていただきたい。

 

信託期限の有無をチェック

投信の中には、3〜10年など信託期限が定められているものがある。その期限が来ると利益が出ていなくても強制的に償還されてしまうのだ。

ファンドを選ぶときには、無期限のものを選ぶことをおすすめする。利益が出たタイミングで解約することができる上に、長期の資産形成にも向いているからだ。

 

おすすめの投信

おすすめの投信

ここでは、3つのおすすめの投信を紹介する。

 

たわらノーロード先進国株式

たわらノーロード先進国株式は、アセットマネジメントOneが販売するファンドである。

投資対象は、アメリカ、イギリス、フランスなどの先進国の株式だ。現在は、米国株式が最も多く、アップル、アマゾンなどの世界的大企業が組み入れ上位銘柄となっているが、景気動向に合わせて機動的に入れ替えがされている。米国株一択ではなく、様々な先進国を対象としているので分散という観点においても安心感がある。

購入時手数料は無料、信託報酬は0.216と非常にコストが低いファンドだ。純資産も順調に伸びており264億円を超えている点もポイントが高い。

海外の株式はリスクが高いイメージがあるかもしれないが、時間分散をしながら毎月コツコツ積み立てるのに向いているファンドである。
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ひふみ投信

ひふみ投信は、レオス・キャピタルワークスが直販をしているファンドだ。投資対象は日本株と米国株。元々は日本株のみを対象としていたが、2017年より米国株への投資も開始した。

ひふみ投信が他の株式ファンドと大きく異なるのは、大企業の株をメインの投資対象とするのではなく、中小型株を多く組み入れていることだ。大型株のみでは、景気の良いときは日経平均株価などと連動して値上がりが期待できるが、そうでないときには値下がりをしやすい。

成長の期待が持てる中小型株に投資をすることで、相場が悪いときでも企業の成長によって値上がりを目指すファンドなのだ。実際に、ひふみ投信のファンドレポートを見ると聞き馴染みのない会社の株も組み入れられているが、基準価額の高さからもこのファンドの運用手法の成功が見て取れる。

購入時手数料は無料、信託報酬は年率1.0584となっている。たわらノーロードや次に紹介するeMAXIS Slimに比べると信託報酬は高く設定されているが、投信での運用を始める際にはぜひチェックいただきたい銘柄だ。純資産も1,159億円以上と大規模なファンドに成長している。

尚、ひふみ投信の姉妹ファンドでひふみプラスというファンドがある。直販型ではなく銀行や証券会社で販売しているものであるが、こちらを選ぶと2%程度の購入時手数料が発生するケースがほとんどなのでひふみで運用をするのであれば直販型を選択するのがおすすめだ。

 

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は三菱UFJ国際投信が販売する10以上のラインナップからなるeMAXIS Slimシリーズのうちの一つである。

これまで紹介してきた2つのファンドが株式のみを投資対象としているのに対し、8資産(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リート)に広く分散投資をしている。色々な資産にバランスよく投資をしたい人や、初心者で何に投資をしたいかということがわからないという場合はこのファンドを始めてみるのも良いだろう。

eMAXIS Slimは「とことんコストを追究するファンドシリーズ」とうたっている通り、コストは本当に安い。

購入時手数料は無料、信託報酬は0.17172とおすすめ投信で紹介したファンドのうち最もコストがかからないファンドである。純資産も185億円と規模が大きく、順調な伸びを見せている。

 

営業マンの「おすすめ投信」に注意

営業マンの「おすすめ投信」に注意

銀行預金が増えてきたり、毎月積立定期預金をしていたりすると、銀行の営業マンから連絡があり「おすすめ投信」を紹介されるケースもある。しかし、そのおすすめを鵜呑みにしないことが懸命と言える。

投信の販売手数料は銀行の利益になる。営業マンそれぞれに収益目標がある場合には、できるだけ高い手数料のものを購入してもらいたいというのが本音なのだ。

おすすめを鵜呑みにしないためにも、自分自身でファンドの良し悪しを判断できる知識をつけることが大切だ。

 

話題のロボアドバイザーも選択肢の一つ

話題のロボアドバイザーも選択肢の一つ

ファンド選びのポイントやおすすめ投信を解説してきたが、ロボアドバイザーを利用すると人工知能を使ってファンド選びをしてもらうことが可能だ。

ロボアドバイザーには様々な種類があるが、お金を専用口座に預けるだけで、毎月最適なファンドの買い付けをしたり、時にはポートファリオの見直しをしたりしてもらうことができる。

手数料は、ロボアドバイザーが選択したファンドの手数料を無料としている代わりに、ロボアドバイザー利用料として、預けている資産に対し年間1%の手数料がかかってくるケースが多い。

 

長期間使う予定がなければ良いことづくしのiDeCoを活用

60歳以降の老後資金を運用で準備したいと考えている場合には、iDeCo(個人型確定拠出年金)もおすすめだ。

iDeCoとは、毎月一定額の掛金を拠出し、それらを投資信託や預金で運用しながら60歳以降に受け取る私的年金制度だ。

掛金は全額所得控除の対象となるため、節税しながら資産形成ができる上、投信での運用を選択した場合、購入時手数料がかからないことや利益が非課税となるなどのメリットがある。

次の表のように、職業によって毎月の掛金の上限額が決まっている。

iDeCoの職業別掛金上限額

職業           上限額

自営業者         6万8千円

会社員(企業年金なし)  2万3千円

会社員(企業年金あり)  2万円

公務員          1万2千円

60歳まで解約ができないなどの縛りはあるが、節税の観点で言うとNISA以上のメリットがある。

 

まとめ

まとめ

投信を選ぶ際の7つのポイントとおすすめファンドを紹介してきた。

現在の預金金利では資産を増やす効果はないため、資産の全てを預金で固めてしまうとインフレ時のリスクが大きくなってしまう。そのため、一部を投信で運用していくことは賢明な選択と言える。

初心者の場合は、まずは時間分散をしながら毎月1万円などの少額の積立投信をすることで、投信のイメージをつかむということに挑戦してみても良いだろう。資産運用の第一歩として、紹介した情報をお役立ていただければ幸いだ。

富田FP事務所 代表 ファイナンシャルプランナー
2019年度MDRT成績資格会員(8年連続MDRT成績資格会員)
ゴールドマン・サックス証券会社等、複数の金融機関にて勤務し、金融業界のノウハウを学ぶ。2007年 独立して、株式会社フォーチュンフィールド設立。富田FP事務所として、独立系FP、独立系IFAを含め、証券会社、保険会社、保険代理店、にて金融業界の知識を活してプロフェッショナルの事業を行う。

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