年収1,000万円の車選び!ポイントや高級車に乗る方法も解説

年収1,000万円の車選び!ポイントや高級車に乗る方法も解説

年収1,000万円というと世間では「高給取り」と言われている。高級車を乗り回しているイメージもあるかもしれない。しかし、実際には年収が上がると交際費が増えたり、ステイタスのための高級品を身につけたりと、貯蓄がほとんどないということもある。家族持ちであれば生活費や子どもの教育費の支出が増え、生活に余裕がない場合も多い。

車も一種のステイタスであり、年収1,000万円ともなるとそれなりのランクの車に乗りたいと思うだろう。しかし、資産形成の上では年収と車のバランスは非常に大切で、「車が趣味」という場合を除いて車選びは収入に合わせて慎重に行うべきである。

この記事では、年収1,000万円の人に適した車の金額や維持費の目安、おすすめの車種を見ていく。また、経済的に高級車に乗るための方法も紹介するので、ぜひ参考にしていただきたい。

 

年収1,000万円の手取り額と支出例

年収1,000万円の手取り額と支出例

まず始めに、年収1,000万円の手取り額と毎月の支出例について見ていく。

 

年収1,000万円の手取り額はいくら?

年収と実際に受け取る金額である手取り額には大きな差があるということは誰もが経験上認識していることだろう。手取額とは、会社員であれば年収から健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、などの社会保険料と住民税、所得税といった税金を差し引いた金額のことを言う。

年収1,000万円プレイヤーの実際の手取額は家族持ちで約760万円、独身者で約730万円となっている。天引きの内訳は次の通りだ。

①配偶者と子ども一人を扶養している場合

年収 10,000,000円
所得税 633,150円
住民税 375,619円
健康保険 410,000円
厚生年金 915,000円
雇用保険 87,500円
手取り年収 7,578,731円

②独身者の場合

年収 10,000,000円
所得税 811,350円
住民税 467,194円
健康保険 410,000円
厚生年金 915,000円
雇用保険 87,500円
手取り年収 7,308,956円

 

年収1,000万円世帯の支出例

次に年収1,000万円世帯の月毎の支出例を家族持ちと独身者に分けて見ていく。

①配偶者と子ども一人を扶養している場合

手取り月収47.3円(ボーナスは年間約189万円)

家賃 14万円
食費 4万円
外食費 1.5万円
水道光熱費 2.5万円
通信費 1.5万円
消耗品費 2.5万円
医療費 0.8万円
保険料 3万円
夫の小遣い 5万円
妻の小遣い 1万円
教育費及び教育費貯蓄 6万円
交通費 0.5万円
貯蓄 5万円

都内賃貸マンションで暮らす3人家族の例である。妻は専業主婦、子どもは未就学児だ。付き合いのある子どもの親たちも同様に高収入であり、教育熱心な家庭が多いことから子どもが未就学にも関わらず、習い事にお金がかかっている。食事は家でとることが多く、外食は月に一回と節約ができているが、翌月に繰り越すことができる貯蓄は5万円程度である。ボーナスは、できるだけ貯蓄したいが、遠方の実家への帰省や家族旅行などで使ってしまっている。

②独身者の場合

手取り月収45.9万円(ボーナスは年間約184万円)

家賃 15万円
食費 3万円
外食費 8万円
水道光熱費 1.2万円
通信費 1.5万円
消耗品費 2.5万円
医療費 0.2万円
保険料 1.5万円
趣味・自己啓発費 5万円
交通費 1.5万円
貯蓄 6.5万円

都内の賃貸タワーマンションで暮らしている30代独身者の例だ。付き合いの外食が多く、移動手段はタクシーに乗る頻度が高いため出費が多い。年収をキープするために自己啓発は欠かすことはできず、書籍代やセミナー代などの出費もある。

年に2回の長期休暇を利用して海外旅行に行くことが楽しみの一つで、旅費はボーナスから捻出している。

以上のように、年収1,000万円といっても毎月の余剰金はそれほど多くなく、旅行などのまとまった資金が必要になるときにはボーナスに頼っている。月に何万円もの車の維持費を支払ったり、ローン返済をしたりはそれほど容易ではないケースが多いのだ。

 

車の保有コストと車価格の年収割合の相場

車の保有コストと車価格の年収割合の相場

次に、実際に車の保有コストと車の本体価格の相場を見ていく。車のローンの種類についても紹介する。

 

車の保有コスト

どんな車に乗るかということを考える前に、まずは車の保有コストを確認しておきたい。

Lクラスミニバンの場合を例に、項目別に年間保有コストを見ていく。

項目 年間コスト 備考
ガソリン代 138,528円 ガソリン1Lを130円、燃費9km/L、走行距離800kmとして計算
駐車場代 144,000円
自動車税 45,000円
自動車任意保険 90,000円
点検代 20,000円
車検代 35,000円 70,000円/2年
重量税 16,400円 32,800円/2年
自賠責保険 12,806円 26,680円/25ヶ月

車の本体価格やローンの利息を除いた保有コストは年間約50万円、月額にして4.2万円が必要になる。駐車場代がかからない場合にはより保有コストを抑えられることにはなるが、逆に都心のマンション住まいなどとなってくると月額3万円を超えるケースもある。車の購入を考えるときには、どうしても車本体の価格に目を向けがちであるが、大前提として年間50万円もの保有コストが必要になるということは押さえておくべきポイントだ。

 

車価格は年収の何割に抑えるべきか?

車の維持費がわかったところで、車本体の価格について考えていく。

車価格は一般的に年収の半分以内に抑えることが妥当だと言われている。

もちろん家計の事情は、家族構成によっても大きく異なるが、年収1,000万円であれば、500万円以下の車であれば生活に大きな支障がないと一般的には考えられる。

しかし、前章で見てきたように家族持ち・独身者いずれも家計にそこまで大きな余裕があるわけではないというのが年収1,000万円世帯の現状だ。車の保有コストを払うだけで毎月の余剰金はゼロに近くなってしまう。毎月の負担を増やさないため、そして借入利息の節約になるため、貯蓄で一括購入できることが理想である。ローンを組む場合は、基本的に3〜5年でローンを組むことになる。ローンは年収の半分が限度額の目安となっているが、毎月の返済額で家計崩壊とならないためにもできるだけ多くの頭金を用意しておくことをおすすめしたい。

 

マイカーローンの金利と仕組み

マイカーローンとは銀行など金融機関による車のローンのことを言う。一括で車を購入する資金がない場合に多くの人が利用する方法だ。金利は1.7〜5%程度となっている。マイナス金利の影響で金利は大きく低下しているが、特に実店舗を持たないネット専用銀行のマイカーローンの条件が有利なケースが多い。

 

ディーラー系ローンの金利と仕組み

ディーラー系ローンとは、ディーラーの提携するカードローン会社のローンのことを言う。銀行などのマイカーローンとの大きな違いは車を担保とする点で、マイカーローンよりも審査がとおりやすい傾向がある。また、ローン手続きはディーラーが行うため、銀行に出向く手間などはないが金利は5〜12%程度と高いためマイカーローンに比べ割高である。

しかし、ディーラー系ローンには残価設定型プランという銀行のマイカーローンにはない制度も用意されている。残価設定型プランは、あらかじめ数年後に車を手放すことを決めている場合や、短い間隔で車を乗り換えする場合に有効なプランで、ローン契約時に決めた年数経過時の車の残価を除いた金額を分割で支払うというプランである。

例えば、3年後に車を手放すのであれば、3年後の残価を除いた部分を毎月返済していく形となる。

この分割部分を払い終えたあとは次の3つの方法から車をどのようにするか選択することとなる。

①同じ販売店で新しい車に乗り換える

②車を販売店に返却する

③車を買い取り乗り続ける(一括払い・分割払いは選択可)

①②の方法を選択する場合には、車の走行距離が規定以上となったり、傷をつけてしまったりすると新たな出費が出ることになるため注意が必要だ。短いスパンで車を買い替えたい人や、車を必要とする期間が決まっている場合には残価設定型ローンが有効なケースも多く、あえてマイカーローンよりも金利の高いディーラー系ローンを使うことがあるのだ。

 

年収1,000万円の人に適した車種は?

年収1,000万円の人に適した車種は?

車は年収の半分以内が適正価格ということは前述したとおりだ。ここでは自動車会社各社から出ている400〜500万円の価格帯の車種を見ていく。

 

トヨタ

・クラウン(460.6〜559.4万円)

・ハリアー(294.9〜490.5万円)

・アルファードハイブリッド(438.5〜750.3万円)

・ヴェルファイアハイブリッド(438.5〜750.3万円)

 

レクサス

・UX(390〜535万円)

・CT(377〜477万円)

 

日産自動車

・スカイライン(416.4〜584.1万円)

・フーガ(419.4〜601万円)

 

三菱自動車

・アウトランダPHEV(394〜509万円)

 

マツダ

・CX-8(289.4〜446.万円)

・アテンザワゴン(283〜419万円)

・アテンザセダン(283〜419万円)

 

SUBARU

・スバルレヴォーグ(286.2〜405万円)

 

外車

・アウディA3(296〜446万円)

・BMW2シリーズ(374〜698万円)

・フォルクスワーゲンゴルフトゥーラン(284.9〜446万円)

・メルセデス・ベンツAクラス(322〜479万円)

・プジョー3008(357〜448万円)

・ボルボV40(299〜479万円)

 

より高級な車に乗りたい場合

より高級な車に乗りたい場合

年収1,000万円の人向けの車を見てきたが、実際にはもっと高級な車に乗りたいなどの希望を持っている人も多いだろう。ここでは、その希望を叶えてくれるカーリースという方法と、自営業者必見の車の買い方を見ていく。

 

今流行りのカーリースという選択肢

カーリースとは、リース会社と契約を結んで車を借りる方法である。レンタカーは、長期間借りると割高になったり、「わ」や「れ」ナンバーといった借りた車だと一目でわかったりしてしまう特徴があるが、カーリースはある程度の長期契約を前提としており自己保有者と外見上変わらない車に乗ることが可能だ。

次のような特徴がある。

①リース料が定額のため、家計の支出の見通しがつきやすい(自動車税、車検代、ETCなどのオプション費用、自動車保険やロードサービス費用なども定額料に含まれている)

②乗り換えが可能

③車を気に入った場合には買い取ることができる。今までのリース料を購入代金の一部に充てることができる

④経営者の場合、法人契約とすればリース料を損金処理できる

リース料は、車の残価によって決まってくる。ここで言う残価というのは、リース契約が終わったときの車の価値のことだ。

憧れの車に気軽に乗りたい場合だけでなく、転勤などで車利用が期間限定となる場合などにも便利なシステムである。

 

自営業者必見の車の買い方

経営者や個人事業主の場合、個人で車を購入する場合もあるが、会社として車を購入し、その購入代金や自動車保険、駐車場代などを経費として節税をしていることも多い。もちろん、仕事で車を使うということが前提となるが、節税対策にもなるため高級車に乗っているという経営者も少なくない。

新車で普通乗用車を購入すると耐用年数は6年となるため、一度に大きな金額を費用に計上することはできないが、4年落ちの中古車を購入すると初年度に全額を減価償却費として計上とすることが可能だ。

所得が800万円超の中小企業の実行税率は約33%である。会社に1,200万円の利益が出ていたとすると、300万円の4年落ち中古車を購入することによって法人税を100万円程度節税することができる。

車が必要で、会社に利益が出ているため節税も検討したいという場合には4年落ちの中古車を選ぶというのも上手な車の買い方なのだ。

 

まとめ

年収1,000万円の人の適正な車の価格や、保有コスト、適した車種などを見てきた。自動車の保有コストは年間約50万円と高く、それだけでも家計の圧迫につながってしまう。一般的には、車の金額は年収の半分以内が適正と言われているが、貯蓄や毎月の支出とのバランスをしっかり確認した上でどんなランクの車にどのような形で乗るかということを選択していただきたい。

富田FP事務所 代表 ファイナンシャルプランナー
2019年度MDRT成績資格会員(8年連続MDRT成績資格会員)
ゴールドマン・サックス証券会社等、複数の金融機関にて勤務し、金融業界のノウハウを学ぶ。2007年 独立して、株式会社フォーチュンフィールド設立。富田FP事務所として、独立系FP、独立系IFAを含め、証券会社、保険会社、保険代理店、にて金融業界の知識を活してプロフェッショナルの事業を行う。

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